t D-U-N-S® Numberを活用した効率的な企業データベースの管理

D-U-N-S® Numberを活用した
効率的な企業データベースの管理

前回は、D-U-N-S® Numberが世界最大3億件超の企業データベース(WorldBase)の識別コードとして紐づけられているという点についてご紹介いたしました。 今回は最終回として、D-U-N-S® Numberをはじめとした企業コードを活用し、自社の顧客データベースを効率的に管理していく方法についてご説明いたします。

様々なソースから顧客情報が登録・連携

情報化社会の進展に伴い、BtoCだけでなくBtoBのビジネスにおいても顧客データを活用することの重要性について認識されるようになりました。セールスフォース・ドットコムのようなCRM (Customer Relationship Management)に関するツールを導入する企業は年々増加しており、営業担当が交換した名刺情報や自社のWebサイトからの問い合わせなどで獲得した見込み顧客の情報をデータとして社内に蓄積し、効率的に活用しようとする動きは広がっています。

このような動きを反映して、営業担当が交換した名刺、セミナー、イベントからのリード情報や、社外HPからの問い合わせ情報など、様々な経路から既存顧客や見込み顧客の情報が収集され、企業のデータベース内で管理されるようになりました。また、企業内に存在する様々なシステム(SFA・CRM・ERPなど)における顧客データの連携も比較的容易に行えるようになっています。


顧客のデータマネジメントで生じる問題

ただし、それらの情報を正確な状態で維持・管理することは難しく、多くの場合、マスタとなるデータベース内には顧客情報の重複登録や、項目の抜け・モレが散見されます。これは、社内システムへ登録する際に、部署や担当者によってコード体系や入力ルールがバラバラに存在したり、属人的な入力に伴う記入ミスが原因です。仮に社内で厳格な入力ルールを定めたとしても、顧客が直接入力して登録されるWebフォームからの送信情報などは自社でコントロールするには限界があり、入力時のバラツキを抑えることは困難です。そのため、同一の企業であっても、法人格の有無や略称・通称名などで社名がバラバラに存在することにより、一つの企業に対して複数の取引先管理コードが発行されてしまうといった状況を招いてしまいます。

例えば、“(株)XYZ”と、“エックス・ワイ・ゼット”が同一の企業であっても、担当者の入力ルールの違いによって社名表記にゆれがあると別の企業として認識され、システム上は別の企業として登録されてしまいます。これではその企業との取引金額などの情報をすぐに参照することができず、正しい顧客像を把握することができません。特に、言語の異なる海外の現地法人で入力された企業情報は入力ミスや入力漏れが多い傾向にあり、こうしたバラツキが顕著です。これらの表記ゆれやデータの更新・修正を担当者が手作業で実施しようとすると、正確な社名を調べるだけでも大変な手間と時間がかかってしまいます。



顧客管理におけるD-U-N-S® Numberの有効性

上記のような課題を解決するためには、教科書となる正確な企業データと、一意(ユニーク)な識別コードを用いて企業データの正規化を行い、データの表記ゆれや誤りを排除する必要があります。そして、効果的に企業データの正規化を実践するためには、D-U-N-S® Numberのような、国内外・事業所単位でユニークな企業識別コードの活用が有効です。

TSRでは、自社のデータベースにD-U-N-S® Numberを割り当て、WorldBaseの企業情報と統合することで、全世界の取引先に正しい社名および業種や従業員数などの属性情報を付与することができます。これにより複数の国をまたいで取引先が存在する場合でも、ユニークな企業コードに紐づけて企業情報を重複なく容易に管理・分析することが可能です。

日本では、企業の管理・識別コードとして法人番号(企業版マイナンバー)の活用が期待されていますが、法人番号は海外の企業や事業所などには付与されません。そのため、複数の国をまたいでグローバルなビジネスを展開するのであれば、D-U-N-S® Numberをキーとして管理した方が、国に関係なく取引先を1つのコードで管理できるので利便性は高く、実務に則した運用を行えます。

このようにD-U-N-S® Numberを企業の識別コードとすることで、国内、海外の企業情報を統合することができ、リスク管理や営業の効率化、マスターデータの管理などを容易に実践することが可能です。自社の取引先が数千社以上の多数であったり、海外企業との取引が多かったりする場合など、取引先を効率的に管理する必要があるのであれば、D-U-N-S® Numberの活用による顧客管理をおすすめします!